第77回アカデミー賞長編アニメ賞を受賞したピクサーによる映画
『Mr.インクレディブル』の続編について、ブラッド・バード監督が
その可能性を認めている。バ
ード監督は続編も自分で手掛けたいという思いがあり、そ
のことがまだ続編が製作されていない理由の一つだと明かしている。
2004年に日本公開された『Mr.インクレディブル』は、
『トイ・ストーリー』シリーズのピクサーによる6作目の長編アニメーション作品。
それまでは人間以外のキャラクターが主人公を務めていたピクサー作品で、
初めて人間キャラクターを主役に起用したことでも話題になった作品だ。
引退したスーパーヒーローとその家族の活躍をユーモアたっぷりに描く一方で、
まるでアメコミをパロディーにしたようなストーリー展開が多くのファンの心をつかんだ。
『Mr.インクレディブル』のバード監督は、Movies.comのインタビューに対して、
「続編はいつかやりたいと思っているよ。前作を超えるようなアイデアもあるしね」と
続編製作の可能性をにおわせる一方で、
「ただ、まだストーリーとして固まるまでには至っていない」とも明かしている。
近年のピクサーは『トイ・ストーリー』シリーズをはじめ、『カーズ2』、さらには
『モンスターズ・インク』の続編など、シリーズものを手掛けるようになったが、
バード監督は「自分の子どもをさらわれるようなことはしたくないから、
続編をやるなら自分でやりたいね」と自らの手での製作を熱望している様子だ。
まもなく公開される映画『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の
監督に抜てきされるなど、今や実写・アニメを問わない、
枠にとらわれない活躍を見せているバード監督。
「『トイ・ストーリー2』は完璧な続編だと思う。前作へのリスペクトを忘れず、
それでいて新たな高みに達しているからね」とコメントしたバード監督は、
『Mr.インクレディブル』の続編もそのような作品したいと明かしており、
ファンは期待してよさそうだ。
ピクサーは現在、2014年夏までに4作品のリリースする計画であることを発表している。
そうなると、『Mr.インクレディブル』続編は早くとも2014年冬。
第1作からは10年という長い時がたつことになるが、
それだけ待ったかいがあったと思える作品になるに違いない。(編集部・福田麗)
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